復活の日

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1980年/角川春樹事務所・TBS製作/東宝配給/深作欣二監督
出演/草刈正雄、夏八木勲、渡瀬恒彦、緒形拳、多岐川裕美、オリビア・ハッセイ、ジョージ・ケネディ、グレン・フォード、ロバート・ヴォーンほか
物語。1982年、アメリカで生物兵器用に研究されていた新型ウィルスが盗み出され、セスナでアルプスに墜落。拡散したウィルスによってあっという間に世界が死滅する。生き残ったのは南極大陸に滞在していた各国の観測隊員わずか863人だけだった。必死に人類復活の道を模索する彼らだったが、やがて巨大地震による誤作動で南極に核ミサイルが発射される…小松左京のSF小説の映画化。

角川春樹が世界市場を睨んで、巨費を投じて製作。しかし興行的には失敗してしまい、角川映画は以後大作路線からアイドル路線に転換することになったわけですが…
それはそれとして、今では叶わないスケールの大きさなど、見るべきところは多いです。

前半はウィルスで世界が死滅するまで。ホワイトハウスを軸に、南極日本隊や日本の様子などが描かれます。
米大統領を演じたグレン・フォード、上院議員役のロバート・ヴォーンらは熱演ですが、それ以外のパートはお粗末で、無関係な既存ニュースフィルムの流用なども目立ちます。特に、南極隊員草刈正雄の恋人・多岐川裕美、同じく渡瀬恒彦の留守家族のエピソードはかなりショボイ。大きな悲劇の中に個人のドラマも描こうとするのはこの手のパニック映画にありがちなスタイルですが、却って本筋の邪魔になるだけです。肝心のウィルスの猛威や恐怖が映像として描かれないので、世界が滅亡して行く臨場感が足りません。気が付いたら滅亡していたと言う感じです。

後半、人類滅亡後、南極に舞台が一元化されてからは面白くなります。
まずジョージ・ケネディを首班とする南極政府は、極端な男女比から生ずるセックスの問題に直面。
次に、ウィルスに感染したソ連の潜水艦が仲間に入れてくれとやって来ますが、コイツらを入れたら共倒れになってしまうので、苦渋の決断で撃沈します。
この二つのエピソードで、残された人類が置かれた状況、生き延びるために何が必要かを端的に示します。
そして1年後、南極の無菌状態を保ち、女を共有財産にしてヤリまくった?結果、何とか人類復活の道筋が見えてきた…と思ったのもつかの間。かつての米ソ冷戦構造の置き土産、核報復システム(ARS)が作動して南極がソ連のミサイル攻撃に晒されてしまう。ソ連もアメリカもなくなったこの期に及んで、まだ冷戦の亡霊に祟られる皮肉!このあたりの展開は、時代を反映しています。

最後は、決死隊となった草刈とボー・スベンソンがARSを止めに行くも、タッチの差で間に合わず。南極基地は核ミサイルで爆破されてしまう。文字通り1人生き残った草刈は、なんと北米から南米の最南端まで縦断。
実は南極の面々はオリビア・ハッセイを始めとする十数人のみ生き延びており、草刈と奇蹟の再会を果たします。ただ、それまでにオリビアと草刈の関係があまり深く描かれてなかったので、折角の再会シーンでもイマイチ感動が薄い点が残念。
世界初の南極ロケや、ペルーのマチュ・ピチュ遺跡でのロケなど、お金をかけて世界各地を回っただけのことはある壮大な絵は撮れています。尤もそれで予算が尽きてしまったのか、ラストの再会シーンのロケ地は日本の本栖湖だったそうですが^^;

日本人俳優は草刈以外の影が薄くて、千葉真一や森田健作なんかも出ていたのにいつの間にか消えちゃうし、その草刈も大男揃いの外国人俳優の中に入ると線の細さが目立ちます。対する外国人俳優は、日本でも馴染みのある有名俳優陣が出演していてそれぞれ味のある演技を見せています。
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