配達されない三通の手紙

1979年/松竹/野村芳太郎監督
出演/栗原小巻、片岡孝夫、松坂慶子、小川真由美、渡瀬恒彦、竹下景子、神崎愛、蟇目良、佐分利信、乙羽信子ほか
物語。萩の名家で長門銀行会長唐沢光政(佐分利信)の次女紀子(栗原小巻)は婚約者の藤村(片岡孝夫)に蒸発されてから精神を病んでいたが、その藤村が3年振りに突然戻ってくる。父親の反対を押し切って結婚した2人は幸せな新婚生活を送っていたが、藤村の妹・智子(松坂慶子)がやって来て同居するようになってからは不穏な空気が流れ始める。ある日、紀子は藤村が妹に妻の殺害を予告する3通の手紙を発見する。だがパーティの夜、砒素入りのグラスを飲んで死んだのは、智子だった…

原作エラリー・クイーンの翻案物です。映画の封切り当時、松坂慶子のフルヌードが呼び物のひとつになっていたことを覚えています(実際は後姿だけ)。
内容的には、たぶん原作(未読)にも助けられて見ごたえある本格ミステリーになってはいます。ただ野村監督の作品としては2時間サスペンスドラマ程度のレベルなのが、ちょっと物足りなさも感じます。元が外国のミステリーですから、松本清張の映画のように人間ドラマを情感たっぷりに描くというわけにいきません。せめて雰囲気をだそうとしたのか舞台を都会ではなく古い地方都市(萩)においていますが、それが物語の上で役に立っているようにも見えません。何より、唐沢家の三女(神崎愛)と居候の外国青年(蟇目良)がコンビで探偵役になって物語を回して行くあたりがもう、完全に2時間サスペンスのノリと同じですね。
2時間サスペンスと違うのは、131分とやたら長いこと。そのため事件が起こるまでが異様に時間がかかる。まず居候の青年がやってきて、藤村が戻ってきて、結婚して、新婚旅行に行って帰ってきて、そこへ智子がやってきて…と言う流れを全て時系列通りに描くもんだから、前半がだらだらし過ぎです。ちなみに脚本は新藤兼人なんですけど、もうちょっと何とかならなかったんでしょうかね。渡瀬恒彦が検事で神崎愛の婚約者役なんですけど、前半は殆ど活躍しないのがもったいない。
出演者は非常に豪華で、ここだけはさすがに70年代の大作映画らしさを感じさせます。上記のほかにも、小沢栄太郎、北林谷栄、滝田裕介、米倉斉加年、稲葉義男、蟹江敬三らが出ています。
神崎愛は無名塾出身の女優であると同時にプロのフルート奏者で、劇中でフルートの演奏シーンがあるのはそのため。蟇目良は団次郎なんかと同じハーフのモデル出身で、NHK朝の連続テレビ小説にも出てましたね。
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