雅羅倶多館

1960~80年代のテレビドラマや映画を中心にあらすじや感想を書いています。

怪談昇り竜

1970年/日活/ダイニチ配給/石井輝男監督
出演/梶芽衣子、ホキ・徳田、佐藤允、内田良平、大辻伺郎、加藤嘉、安部徹、砂塚秀夫、高樹蓉子、土方巽ほか
物語。関東立花一家二代目の明美(梶芽衣子)は渡世の義理で剛田組組長を狙うが、誤って組長の妹・藍子の目を切ってしまう。以来明美は藍子の目から流れる血を嘗めていた黒猫の悪夢に悩まされ続ける。三年後に明美は刑務所を出所するが、やがて子分たちが立て続けに無残な殺され方をする。そんな折、立花一家と対立する土橋組(組長、安部徹)へ盲目の女剣士(ホキ・徳田)が雇ってくれと現れる・・・

タイトルと異なり任侠映画です。基本的なストーリーは、悪いやくざ(土橋組)に対し耐えに耐え忍んで来た主人公(明美)の怒りが最後に爆発すると言う、ありがちなもの。ただその中に、怪談と言うよりオカルト的な要素が組み込まれています。
その部分を一手に担っているのが、暗黒舞踏の土方巽が扮する不気味なせむし男。殺された死体から背中の皮を剥いだり生首を弄んだりと、残虐な行為を1人でやっているのですが、物語の本筋とは直接関係ありません。
明美に復讐を誓って盲目の剣士になった藍子役のホキ・徳田は、最後に明美と対決するまで何をするわけでもないのに、いるだけで強烈な個性を放っています。肝心の梶芽衣子さんはあまり目立たちません。中盤で一家を解散した明美がしばらく姿を消してしまうので、尚更。立花一家に助っ人する流れ者のやくざを演じた佐藤允も、本来ならば副主人公的な役割を担っていたはずと思われますが、中途半端な扱い。ほかにも内田良平扮する山高帽に赤ふんどし姿の男などは面白いキャラクターでしたが前半だけで消えてしまいます。
梶さんは和服でもろ肌を脱いだセクシー姿が後の「修羅雪姫」を連想させますが、まだふっくらした頬にはあどけなさも残っています。主題歌も歌っているし、お約束?の女囚刑務所シーンもあります。


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