刑事コロンボ もう一つの鍵

1971年/米ユニヴァーサル/1973年8月18日NHK放送
物語。広告会社を経営するチャドウィック家の箱入り娘ベス(スーザン・クラーク/声・小沢紗季子)は、社長で兄のブライス(リチャード・アンダーソン/声・小林恭治)が恋人ピーター(レスリー・ニールセン/声・柴田昌宏)との仲を引き裂こうとしたことに反発して殺害を計画。強盗と間違えて撃ったように見せかけて裁判で無罪を勝ち取る。しかしコロンボ(ピーター・フォーク/声・小池朝雄)は彼女の主張に疑惑を持つ…シリーズ7作目。

これはなかなかの意欲作。シリーズ初期と言うことでいろいろな可能性を試していたのかもしれませんが、今回の犯罪は過失殺人を偽装して無罪になると言う巧妙な計画。従って視聴者のみならず、コロンボを含めた劇中の全員が最初から犯人を知っていると言う珍しいパターンです。
もう1つの特徴は登場人物の人間像が複雑に書かれていること。犯人のベスは、暴君である兄に押さえつけられていた時は地味な外見で一見可哀想な女性だったのに、兄から開放されてからはだんだん外見が派手になり性格は嫌っていた兄そのものの暴君に変貌していきます。反対に、財産目当ての野心家のように言われていた恋人のピーターが実は案外正直で恋人思いのいい奴で、変貌したベスに付いて行けず破局してしまいます。殺人そのものよりもそれ以後の人間ドラマが非常にスリリングで面白いです。
コロンボの捜査と推理も、被害者が窓から侵入したのなら何故外売りの夕刊が玄関にあったのか、と言う疑問から始まって小さな証拠を緻密に積み重ねて行く様子が描かれています。欠点は、結末があっさりし過ぎていること。恋人の記憶力がそのまま決め手になるのではなく、もうひとひねりして欲しかったところです。
ベスの声、小沢紗季子(現・小沢寿美恵)さんは小池朝雄さんと同じ劇団昴の女優さんで現在も昴の大幹部。ピーターの柴田昌宏さんは大映の脇役で活躍した潮万太郎さんの長男で、女優の弓恵子さん(ゾル大佐こと宮口二郎さんの奥様)、俳優の柴田彦さん(「大草原の小さな家」の父親役の吹き替えが有名)とは兄弟。被害者ブライスの小林恭治さんはNHKの科学番組「レンズはさぐる」「ウルトラアイ」のナレーションでお馴染みでした。
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