ルパン三世 第3話「さらば愛しき魔女」

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物語。青い月夜。モーターボート上で恋人のように戯れるルパンと不二子。ルパンのワルサーを手に取った不二子が、ふいに一艘のモーターボートを狙撃する。大破したボートから美女リンダ(声・武藤礼子)を助け出したルパン。そこへ犯罪組織キラー・イン・キラーズ(隊長・スターン、小林修)が2人を襲うが、次元が救う。だがリンダは消えていた。ルパンと次元は、キラー・イン・キラーズの基地のある島に乗り込む。リンダはキラーズの命令で「第三の太陽」と言う花を使った武器の研究をさせられているハインライン博士(千葉耕市)の助手だった。博士の人体実験の結果、哀しい魔女になってしまっていたのだ…!

初期のエピソードは全て好きなので、評価するとしたら全てに「A」以上のランクを付けたいんですが、、、これだけは、うーん、涙を呑んで「B」またはせえぜえ「Aマイナス」ってとこですかねえ。好きなシーンもあって捨て難いのですが、何せストーリーがわけわからなさ過ぎ。初期エピソードは大胆な省略による構成が絶妙の雰囲気を作り出しているのですが、しかしあまりに度を越して雰囲気にだけ偏重すると、どうしようもない話になってしまうと言う典型ですね。
まずリンダが「魔女」って、どういう意味なのか。
勿論、比喩なんでしょうし、「第三の太陽」なしでは生きられなくなってしまった体が普通の人間ではないことを示唆しているまではわかりますが、具体的なことが何も語られません。そもそも核分裂理論の研究に何で人体実験が必要だったのかも、さっぱりわかりません。ただ「魔女」と言う忌まわしい響きが、それとは裏腹のリンダが醸し出す花のような可憐さを際立たせているのみです。
一方、ルパンが何考えてんだかも、よくわかりません。
もともとルパンが島に乗り込んだのは、ただひたすらリンダのためでした。そのリンダから「私を守って」とお願いされて、安請け合い。その時点では戯言と思ったにしても、後でリンダが「第三の太陽」なしでは生きられないことがわかりました。ところが終盤では頭からリンダの存在が欠落してしまったかのように、博士の言うまま「第三の太陽」を焼き払ってしまいます。じゃあルパンにとって、リンダって、いったい何だったの?って感じ。リンダが死ぬ段になって、今更思い出したかのように目を潤ませていますが、なんかちょっと白々しいんですよねえ。
更に不可解なのは、不二子の言動。
冒頭シーンでいきなりリンダの乗ったモータボートを狙撃するのは、「キラー・イン・キラーズと手を組んだふりをしていた」と言う台詞で説明がつきますが、それにしたって無茶苦茶。しかも後でリンダと何やら会話を交わしています。スターンは、リンダから「第三の太陽」の場所を聞き出そうとしていると推測していますが、リンダが大切な「第三の太陽」の場所を簡単に教えるのは変な話。だとしたら、何の話をしていたのか?ひょっとしたら不二子とリンダの関係には、表には出ていない何かがあったのかもしれません。
もともとこの一件にルパンが関わったのは、例のごとく不二子がきっかけです。不二子がリンダのボートを撃たなければ、ルパンがリンダと出会う事もなかったのですから。しかもその直後リンダは思わせぶりにすぐ姿を消してしまいました。してみると、不二子とリンダは最初からグルで、ルパンを島におびき寄せるための芝居を仕組んだとも考えられます。ただ、その目的がわかりません。まあ、不二子の方は、ルパンを利用して「第三の太陽」を手に入れるつもりだったのかもしれませんが、リンダにとってのメリットは何なのか。言葉通り、ルパンに自分を守ってもらいたかったのか?リンダの本音、正体は全くつかめません。そう言うところだけは、まさに「魔女」なんですけどね。
いずれにしろ今回もまた不二子に振り回されたルパンですが、それ以上に気の毒なのは、とばっちりを食った次元。最後も、不二子のせいでミサイルが墜落、漂流するハメになってしまい、「だから女には気をつけろとあれほど言ったのに」と愚痴を垂れる次元に、「わかった、わかりましたよ!なんだい、ガミガミ言うなってんだい」とぼやくルパン。とか何とか言い合ってはいても、次元はルパンを放っちゃ置けないわけだし、そんな次元にルパンも甘えていると言う関係がほほえましいのですが、その傍らで当の不二子は全く悪びれた様子もなく、のんびり日光浴、と言う構図が3人の関係を象徴しているエンディングでした。
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