ルパン三世 第8話「全員集合トランプ作戦」

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物語。大富豪ミスター・ゴールド(声・島宇志夫)の持つ「ナポレオンのトランプ」を盗み出すという犯行予告をしたルパン。警戒に当たっていた銭形を出し抜きまんまとトランプを手に入れる。そのトランプには、持っている者に幸運をもたらすと言う曰くがあった。だがトランプを奪還せんとするゴールドの手によってルパンたちの身に次々と災厄が降りかかる。更に銭形にも追われたルパンたちは、妙霊山麓黒死館で落ち合うことにして二手に分かれて逃げるが…。

五ヱ門が加わり、更に銭形も登場、レギュラー5人が初めて勢揃いしたお話。しかも不二子がルパンの仲間になっている上に、最後まで裏切りません。尤も今回の仕事は不二子が頼んだことなんですから、裏切る理由がないんですけど。
内容はトランプ奇談という感じの不思議な、でも楽しいお話ですが、興味深いのはやはりルパン一家それぞれのキャラクターの描き分けの方なので、そちらを中心に書いていきます。この段階ではまだ、「全員集合」したからと言って単純に記号化されてはいません。
まずルパンですが、今回の仕事は確かに不二子の依頼によるものとは言え、それだけでは動いていません。紳士面した金の亡者が気に食わないから一泡ふかしてやりたかっただけだそうです。従って「ナポレオンのトランプ」自体には全然興味ないし、最後までトランプの不思議な力も信じちゃいません。このあたりにはとことん合理主義者で、己の運は己で掴むと言うルパンの面目が躍如としています。
対する不二子は勿論トランプの魔力を本気で信じています。次元から「礼ぐらい言ってもいいじゃねえか」と促されてもトランプに夢中で心ここにあらず。不二子にしてみたらトランプが自分のところに来るのはジョーカーの「予言」通りの「運命」だったわけだから、別にルパンに礼を言う必要はないってとこでしょうか。クールなリアリストに見える不二子が運命を信じ神秘なものに惹かれているのは意外のようであり、かつまた納得できる気もする部分です。
その不二子への次元、五ヱ門の距離の取り方も興味深い。
かねて不二子を「あの女」だの「女狐」だの酷評していた次元ですから、今回は一応裏切る心配はないとは言え一緒で居心地いいわけありません。加えて不二子とはルパンをめぐってある意味"三角関係"(?)先の「礼ぐらい言ったら」発言の時も、その後に続いて「なあ、ルパン」と、ルパンを自分の側に引き入れようとしたのか同意を求めるのがかわいい。
なのに、その不二子とペアで逃げることになってしまった次元。黒死館で"呉越同舟"した時も「だから俺は女と一緒に逃げるのは嫌だって言ったんだ」と愚痴をたらたら。この「女」とは、勿論女性一般を意味するのではなく「こんな女=不二子」ってことですね。次元にとってはナポレオントランプなんかより不二子自身がよっぽど疫病神だと言わんばかりの口ぶりですが、それに対して不二子は「いつまで同じこと言ってるの、男らしくない」とキツイ一言。トランプに夢中な不二子は、次元の思惑などアタマにハエがとまったほどにも気にしていない様子なのが面白い。
方や、五ヱ門に至っては不二子とは言葉を交わす場面もなく殆ど無視状態。と言うより五ヱ門の場合は不二子に限らずルパンたちと仲間になっていること自体がまだ釈然としないような様子で、ひとり異質な空気を醸し出しています。ルパンとの関係でも、警官隊に囲まれた不二子と次元を助けないという軽口を真に受けてしまうなど、ルパンの性格が全然わかっていませんね。一方のルパンは、五ヱ門のそういう性格を見越して単独先行させることで、五ヱ門を2人への"伝言板"に使っていたようですから、人が悪い。最後の脱出シーンは後でOPにも使われていますが、ルパンの上げた凧に他の3人が呉越同舟ならぬ"同凧"と言う構図に何やらルパン一家の今後が暗示されているようです。
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