ルパン三世 第10話「ニセ札つくりを狙え!」

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物語。ルパンと次元は、ウクライナ男爵(声・中田浩二)の作ったニセ札を奪ってセスナからばら撒き、その足でコワルスキー王国に飛ぶ。かつてニセ札界の女王として君臨したウクライナの銀狐(津田マリ子)のもといるニセ札つくりの名人・イワノフ(峰恵研)を連れ出して、男爵を上回るニセ札を作るためだ。男爵と部下のフリンチ(細井重之)も先回りしてコワルスキー王国に飛ぶ一方、ルパンの妨害を不二子に依頼する…

今回も前話に続き、ひとりの女性を想い続けた男の姿が哀しいお話。シリーズの流れとしては、この話から大人のテイストが格段に落ちる印象です。
冒頭で一台の車を待ち構えたルパンと次元が現金を強奪。泥棒から強盗に転向したのかと思ったら、それはニセ札。チャチなニセ札を作っていい気になっている男爵を嘲り、自分自身がホンモノのニセ札(って表現は矛盾ですが^^;)を作るためのデモンストレーションなのでした。第8話のミスター・ゴールドといい、この頃のルパンはとにかく気に入らない奴の鼻を明かすことが行動の動機となっているようです。
一方、怒り心頭の男爵に手助けを申し出たのは、"ルパンの相棒だった"(ほんまかいな)不二子。前話との繋がりで見れば、あんだけルパンとの経緯があってもう裏切るんかい!って言いたい気もしますが、その時々で「有利な方につく」と言う割り切り方も不二子らしいっちゃ、らしいです。尤も、そこは不二子のこと、後でわかるように、本当の目的は男爵もルパンも出し抜いて自分がニセ札を独り占めすることです。
しかし取り合えず不二子にとっても邪魔なルパンを消しておくにしかず。派手な空中戦でルパンのセスナを撃墜して一言、「ちょっとあっけなさ過ぎたわね。さびしいな」。って、この頃になると、もうどこまでが本音なのかわからなくなって来ますが、ルパンの方でもだいぶ不二子のやり方が読めてきたのか、死んだ(?)と見せかけ不二子のセスナを強奪。舞台は雪深いコワルスキー王国へ。
ここで登場するのがウクライナの銀狐とイワノフ。はっきりと描かれることはありませんが、単なる主従というだけでなく、イワノフの方では女主人への思慕の念を胸に秘め、生涯それを明かすことなくただお側に仕えていることを幸せに生きている関係と言う、言わば外国版の「無法松の一生」(?)であることが、それとなくわかります。その静かな生活を壊す者、まず銀狐にとっては甥にもあたる男爵、次に銭形に変装したルパンがイワノフを借りに訪れます。しかし銀狐は、イワノフはいないと一蹴。銀狐の方でも生涯を自分に捧げて仕えて来たイワノフを守り、イワノフと静かに過ごす今の生活を守る固い決心の模様です。この場合、自分勝手なエゴで老人の余生を掻き乱しに来た2人、つまり男爵だけでなく今回はルパンも悪者ですね。
それにしてもルパン、何も銭形に化けなくても。ここじゃ銭形を知る者はいないんだから、誰でも良かったろうに。これもルパンの「とっつぁん愛」でしょうか?
いずれにしろ、一旦は銀狐に追い払われたルパン。そこに再登場した不二子。「勝手にお部屋に入り込んでごめんなさい」って言いながら、先ほど命を狙ったことには謝らないのが小憎らしい(でも可愛い)上に、今度はしゃーしゃーとして手を組もうと言い出す小悪魔振り。それに対し次元は「こんな女を仲間に入れるのは爆弾抱えて火事場をウロウロしているようなもんだぜ」と的を射た名台詞を吐いて降りてしまいましたが、不二子の持ってきた情報はそれなりに有用なもので、銀狐の時計塔にイワノフが居ると言う確実な証拠写真。
それに基づき時計塔に潜入したルパン。しかしイワノフはルパンが来るのを知っていました。ちなみにイワノフのニセ札はホンモノがニセモノに見えるぐらい精工なんだそうですが、でもそれって意味ないような^^;
それはともかくイワノフ、今は時計を集めながら余生を過ごしている物静かな老人ですが、それだけに「私は仕事の依頼をお断りするために今まで何人もの人を殺してきました」と言う台詞に却って凄みがあります。それでも拒むイワノフを連れ出そうとするルパンは落とし穴から放り出され、イワノフを探して塔内をうろついていた男爵一味ともども屋外に掃き出されてしまいます。
しかし男爵のみ這い上がり、銀狐とイワノフの居間に潜入。無理矢理イワノフを連れ出そうとする男爵を銀狐がオペラグラスに仕込まれていた銃で撃ちますが、銀狐もまた撃たれて合い打ちになり、果てます。今わの際にイワノフを慰労する銀狐に対し、「私はいつも奥様のお傍です」というイワノフは、時計塔に仕掛けられていた爆薬を爆発させて女主人の後を追います。イワノフの生涯は果たして報われたのか否か。
一方、時計塔ごとイワノフも銀狐もニセ札も消えてしまったことを知らず、男爵の部下クリンチと殴り合いを続けていたルパン。迎えに来たらしい次元を相手に、ニセ札のことには一言も触れず延々とクリンチ相手の武勇伝を喋り続け次元が呆れるコミカルなシーンでエンド。哀感漂うこの物語を最後は引きずる事なく、締めくくりました。
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