ルパン三世 第13話「タイムマシンに気をつけろ!」

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物語。突然閃光とともにルパンの前に現れた男・魔毛狂介(声・家弓家正)。ルパンに対して「あと4日後に、この世から消える」と予告する。最初は信じなかったルパンだが、目の前にあった黄金像や古城や次々消えていく。魔毛がタイムマシンで過去に遡り、作った人間を殺したからだと言う。魔毛は自分の子孫が2874年3月31日にルパン十三世によって殺される復讐を果たすと告げる…

タイムマシンを扱った他愛もないお話。いよいよ大人のテイストがなくなりお子様化して来ました。尤も、物語の展開自体にはまだシリアスな雰囲気もあったのですが…。
タイムマシンで過去・未来を自在に行き来するマッドサイエンティスト魔毛狂介は、29世紀の未来で自分の子孫がルパン十三世に殺されるのを知り、その復讐にルパンを祖先を殺すと宣言。殺し屋相手なら不死身なルパンも、さすがにこのSF野郎には手も足も出ません。せめてルパン家の名前だけは残そうと不二子に求婚し、その心にうたれたか、不二子は承諾(!)しかしルパンの魂胆を見抜いていた魔毛は不二子を過去の世界へ拉致します。
最後の望みも絶たれたかに見えたルパンでしたが、五ヱ門と次元の言葉をヒントにイチがバチかの大芝居を計画。魔毛に、どうせ消すならアルセーヌ・ルパンの祖父の川向こうの次郎吉と一緒に消してくれ、また消える前にもう一度不二子に会いたいから連れて来てくれと頼みます。その願いを聞いた魔毛が不二子を連れに行っている間に、風景を江戸時代に偽装し自分は川向こうの次郎吉に変装。錯覚した魔毛が油断した隙にタイムマシンをぶち壊して返り討ち!ほうほうの体で逃げていく魔毛に大笑いのルパン、次元、五ヱ門でしたが、一難去ってまた一難?不二子に結婚を迫られ逃げ回るルパンの姿でエンド。
とまあ、内容はざっとこんなあらまし。タイムトラベルものにつきものの矛盾、いわゆるタイムパラドックスってやつが絡んでくるので SF的に見ると穴だらけのおかしなストーリーですが、いちいち突っ込むのは野暮ってもんでしょう。
常識を超えた敵になすすべもないルパンの恐怖、焦燥など、物語の途中までは結構重苦しい展開でしたが、結末はコメディそのもの。これまでのエピソードでも、重い内容を引きずらないための言わば"デザート"としてエンディングをコミカルに軽くしめることはあったんですが、この話はメインデッシュの料理そのものが、シリアスな味付けの外皮を剥いでみたら中身が実はコメディだったと言う羊頭狗肉な内容。おそらく初期だったら魔毛をあのまま放置せず始末して終っていたんでしょうけど、子供向け路線では人殺しなしってことですか。尤もこの頃はまだ「サスケ」とか、子供が見ているアニメでかなり残酷で殺伐な内容があったんですけどね。
今回もうひとつのポイントは、前回も触れたように不二子の変貌です。
まず、何の用もないのにルパンに会いに来たところからいつもの不二子らしくなかったですが、ルパンに求婚されて、なんとあっさり承諾。この瞬間、「クールな悪女」「謎の女」の不二子は消滅しました。
もし、"どうせルパンはすぐ死んじゃうんだし、「ルパン」と言う泥棒界の大看板を継ぐのはまんざら悪くない話だ"と言う計算もあった…とかだったら面白いのですが、魔毛の危難が去った後でもまだルパンを追いかけていましたから、本気で結婚するつもりだったんでしょう。結婚を迫る不二子から逃げるルパンって構図は面白いっちゃあ面白いんですが、第4話や第9話の不二子はいったい何だったんだと、あまりの落差に愕然とします。が、もう別物と割り切って見るしかないんでしょうね。
その限りでは、このエピソードはなかなか痛快な傑作で、特に敵の魔毛狂介は、シリーズの中では初期のパイカルと並んで印象的なゲストキャラです。次元、五ヱ門と協力し、機智を使ってピンチを切り抜けたルパンが最後に3人揃って見せる笑顔なども、これ以降のシリーズも含めて最もオーソドックスな形ではないでしょうか。
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