刑事コロンボ 死者の身代金

1971年/米ユニヴァーサル/1973年7月7日NHK放送
物語。女性弁護士のレスリー(リー・グラント/声・山東昭子)は夫を射殺し死体を崖から海へ落とした後、身代金目的で誘拐されたように見せかける。FBIが捜査に乗り出す中、レスリーは犯人の指示通り自家用小型飛行機から投げ落としたバッグの中身、身代金30万ドルを奪われたように偽装する。しかしコロンボ(ピーター・フォーク/声・小池朝雄)はいくつかの不自然な点からレスリーに疑惑を持つ…シリーズ2作目。

1968年の1作目「殺人処方箋」から3年振りに製作された2作目。とは言えまだ正式にシリーズ化されたわけではないので、後のシリーズでお馴染みのフォーマットとはやや異なる部分もあります。しかし、コロンボの人物造形は既にほぼ完成されたものになっていますし、もともとが舞台劇だった1作目に比べると、セスナを使った大胆な身代金受け渡し場面など物語が非常に映画的になっているのも特徴です。
犯行計画は夫を殺害した上で、身代金目的の誘拐事件に見せかけるというもの。アメリカの警察制度をよく知りませんが、誘拐はFBIの管轄らしく、最初コロンボはオブザバーで邪魔者扱い。しかし夫からの電話の際、レスリーが安否を尋ねなかった対応に疑問を抱くなど、抜け目なく観察眼を働かせています。予め録音したテープを使ってタイマーで電話をかける装置なんてのが、当時からあったんですね。やがて死体が発見され殺人と決まってから漸く本格的にコロンボと犯人の対決が始まります。
今回は2作目にして早くも女性犯人です。のちの作品では女性が犯人の場合だと愛情がらみの情緒的な話が多くて、あまり好きじゃないのですが、この犯人は夫の財産目当ての冷酷非情な女性なので、コロンボとの対決もかなり盛り上がります。特にレスリーがコロンボを"空の散歩"に連れ出した上、ド素人のコロンボにいきなり操縦桿を渡す大胆な行為は、犯人の性格を表わす上で効果的なシーンです。そしてコロンボが最後に仕掛ける罠も、相手の性格を読んだ上での大芝居と言う点ではよく出来ていると思いますが… ただ肝心のその芝居そのものが他人任せなのは感心できないですね。未成年の娘にあんな演技をやらせるのも危険過ぎます。
レスリーの声を当てている山東昭子は子役出身のタレントで、このあと1974年に参議院全国区から出馬して当選、現在も参議院議員です。所謂タレント議員の1人で、参議院の同期には元女優でワイドショーの人気司会者だった山口淑子、NHKの人気アナウンサーだった宮田輝などがいました。最近の参議院は落ち目タレントの転職先ような感じになっていますが、昔は人気絶頂の人が立候補したようです。山東昭子のタレント時代を知りませんでしたが、この吹き替えを聞くと、少々カンに触るキンキンした喋り方は政治家になってからと同じですね^^;
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