雅羅倶多館

1960~80年代のテレビドラマや映画を中心にあらすじや感想を書いています。

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大怪獣バラン

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出演/野村浩三、園田あゆみ、千田是也、平田昭彦、 村上冬樹、土屋嘉男、山田巳之助、田島義文ほか
物語。東北地方北上川上流でシベリアにしかいないはずの蝶が発見され、杉本生物研究所の所員2人が調査に向かったが原因不明の怪死を遂げる。杉本博士(千田是也)の助手魚崎(野村浩三)、記者の由利子(園田あゆみ)、カメラマンの堀口(松尾文人) が現地へ向かい、外部から隔絶され独自の神をあがめている村人たちと出会う。その時、湖から眠りを覚まされた怪獣バランが出現する…。

「ゴジラ」(1954年)「空の大怪獣ラドン」(56年)に続く東宝第三の単体怪獣だったのに、現在に至るまで人気なく影も薄い存在のバラン。既にカラー映画が主流になっていた時代なのにモノクロと言うのも地味。伊福部昭の音楽は後に二代目ラドンのテーマ曲に流用されています。
内容は「日本のチベット」と称される秘境でバラダギ様と呼ばれ畏れ崇められていた中生代の怪獣が出現、ムササビのように空を飛んで東京湾から羽田空港に上陸するも、あえなく撃滅される、と言うお話。バランはゴジラのような核実験の変異ではなく、本来はただ湖の底で寝ていただけの人畜無害(?)な存在。それが人間どもにたたき起こされて追いたてを食った挙句に滅ぼされたのだから、ラドンのように哀れさを感じても良さそうなもんですが、見かけがコワモテなせいか同情が湧かない。しかも都市を襲うこともなく自衛隊にあっさり倒されてしまう情けなさ。ストーリーも単純だし、主人公の科学者とヒロインの勝気な女性記者、三枚目のカメラマンの3人が狂言回しになって物語が進行するあたりは後年の「ウルトラQ」を少し長くしたような印象。確かにほかの怪獣映画に比べると個性が弱いです。
ただこの映画でちょっと面白い点は、バラン攻撃の陣頭指揮を執っているのが山田巳之助演じる議員バッジをつけた背広姿の防衛庁長官だと言うこと。いつも制服組が中心でシビリアン(政治家)の影が薄いこの時期の怪獣映画にしちゃ珍しいです。
千田是也は新劇界の重鎮で俳優座の創設者でしたが特撮映画にも3本出ている立派な特撮俳優。特撮物が好きで出演していたって話もありますが、その割りにやる気なさそうな芝居です。それにしてもこの人、いつ見ても民主党の枝野にそっくり。
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