八月の濡れた砂

1971年/日活/藤田敏八監督
出演/村野武範、広瀬昌助、テレサ野田、藤田みどり、赤塚真人、中沢治夫、隅田和世、渡辺文雄、地井武夫、原田芳雄、ほか
物語。早朝の砂浜をバイクで走っていた高校生の清(広瀬昌助)は、レイプされて車から放り出された早苗(テレサ野田)を助ける。一方、清の友人で高校を中退した健一郎(村野武範)は母親に求婚している亀井(渡辺文雄)のしたり顔が大嫌いだった。やがて3人はつるんで遊ぶようになる…

日活がポルノ転向前に製作した最後の一般映画。ひと夏の湘南を舞台に、倦怠に包まれた若者の日常を描いています。青春の虚無や行き場のない不満、その捌け口としての性と暴力はどの時代にもある普遍的なテーマ。なのに、時代が変わってしまうと共感できないことが多いです。これなども学生運動が収束した後の喪失感や退廃などの時代背景を知っておくと一応頭では理解できるけど「だから何なの?」って感じ。
実年齢26歳だった村野武範が、とても高校中退生(18歳)に見えないのも、感情移入を阻んだ原因のひとつかもしれません。何しろ1年後に「飛び出せ!青春」じゃ先生役やってんだから。ガリ勉な同級生を演じた中沢治夫は後の剛たつひとで、「飛び出せ!青春」では不良役と立場が逆転。テレサ野田は後にNHK少年ドラマシリーズ「未来からの挑戦」(77年)で進学塾の教師役をやってましたが、この映画の当時14歳ってことは、少年ドラマの時は20歳だったの?年を誤魔化してやしないかしら。
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