濡れ髪三度笠

1959年/大映/田中徳三監督
出演/市川雷蔵、本郷功次郎、淡路恵子、中村玉緒、楠トシエ、中田ダイマル・ラケット、千葉敏郎 ほか
物語。将軍家斉の第三十八番目の若君長之助(本郷功次郎)は岡崎藩に預けられ居候生活を送っていたが、急遽、甲州鷹取藩相続を申し付けられ、家斉との対面のため江戸に向かう。だが自分の娘の生んだ家斉の若君を鷹取藩主にしようとする老中堀尾備前守は長之助を亡き者にせんと暗殺団を送る。偶然刺客から長之助を救った渡世人の半次郎(市川雷蔵)は江戸までの警護を頼まれるが…濡れ髪シリーズの2作目。

今日14日、本郷功次郎さんが心不全で亡くなったとのこと。驚きました。数年前に脳梗塞で倒れられてから活動こそありませんでしたが、その後回復されたと聞きお元気だとばかり思っていたのに…。本当に残念です。

本郷さんと言えばリアルタイムで見ていたのはテレビの「特捜最前線」、橘警部役なんですが、ここ数年ずっと昔の映画ばかり見ていたせいで、最近は逆に大映の映画スターと言う印象のほうが強くなっています。当時は雷蔵、勝新に続く第三の男と言う存在で大作「釈迦」の主演や現代劇の恋愛物などもありますが、やはり代表作は(ご本人は不本意だったかもしれませんが)ガメラ、大魔神でしょうか。

この作品は本郷さんデビュー1年目、21歳の時の出演作と言うことで、若い、と言うよりまだあどけない顔立ちの方が目立ち、後年の男っぽいイメージからは似ても似つきません。台詞回しもやや舌ったらずだし、初々しい姿が見られます。
物語は、「濡れ髪剣法」に続くシリーズ第2作、と言っても内容上の繋がりはなく、前作では雷蔵さんが世間知らずな若殿役だったのが、今回は本郷さんが若殿で雷蔵さんはそのサポートをする役。若殿のトンチンカンな言動を雷蔵さんがたしなめるわけですが、これは正直言ってちょっと面白くない。と言うのも前作は本来はしっかり者の雷蔵さんが世間知らずな若殿を演じているギャップが面白かったんですが、今回は子供っぽい本郷さんが若殿で、雷蔵さんがしっかり者の渡世人では、見た目通りなので意外性が何にもないです。
ストーリーも身売りされる田舎娘おさき(中村玉緒)の身の上話などが絡んできてややしめっぽさが目立ちます。本郷さんも若いが玉緒ちゃんも若い。
最後は、渡世人の半次郎とともに道中する間にすっかり庶民の生活に馴染んだ本郷さんの若殿が、このまま一緒にいたいと言うのを半次郎が懇々と諭す。それで立派な殿様になる…のかと思ったら、結局殿様の座を投げ捨てて半次郎たちを追ってくるところで終わり。一応ハッピーエンドな結末なのはいいんですが、ただそうなるとその前の半次郎の説諭の場面が全然意味をなさないものになってしまうので、物語の構成上はちぐはぐな感も残ります。
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