雅羅倶多館

1960~80年代のテレビドラマや映画を中心にあらすじや感想を書いています。

ゴルゴ13 九竜の首

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1977年/東映・嘉倫電影製作/東映配給/野田幸男監督
出演/千葉真一、嘉倫、志穂美悦子、新藤恵美、孫泳恩、ジェリー伊藤、鶴田浩二 ほか
物語。マイアミの麻薬シンジケートのボスは、ゴルゴ13(千葉真一)に組織を裏切った香港支部長の周電峰の暗殺を依頼。しかし香港に潜入したゴルゴ13が狙撃する寸前に周は何者かに射殺されてしまう。周を暗殺したのは香港の麻薬シンジケートを牛耳る真の黒幕、ポラーニア領事のポランスキー(ジェリー伊藤)だった。しかし香港警察のスミニー刑事(嘉倫)はゴルゴ13を周殺しの犯人として追う。一方ポランスキーもゴルゴ13を抹殺しようとする・・・。

人気劇画の実写映画化。高倉健版(1973年)は見たことありましたが、これは知りませんでした。しかしもともとゴルゴの容姿のモデルだった健さんは地で演じられましたが、千葉ちゃんは全くイメージが違うのではないか・・・と思ったら、極端にデフォルメされたメイクと剃り込みを入れたパンチパーマで登場!どう見たって、まるでコントです。
尤も、モデルだったからと言って健さんのゴルゴにリアリティがあったわけでもないし、だったらいっそ開き直って、実写であろうと徹底的にマンガチックな世界にこだわってみるのもアリかもしれません。ただしそれが作品の成功を保証するものではありませんが。
物語の舞台は香港、しかもスミニー刑事役の嘉倫が主宰する香港のプロダクションとの共同製作のせいか、お話はゴルゴとスミニーがダブル主人公のような展開で進み、必ずしもゴルゴの登場シーンは多くありません。
千葉ちゃん以外の日本人俳優も、スミニーの部下役の志穂美悦子は序盤で敵に捕まってすぐ死んでしまうし、スミニーの妹役の新藤恵美に至っては東京に出張して来たスミニーを京都に案内するためだけの役柄で物語の本筋とは全く絡みません。更にゴルゴの昔馴染みの医者役の鶴田浩二も2シーン(しかも同じセットで衣装変えただけ)で意味のない友情出演。千葉ちゃんのゴルゴメイクの濃さに反比例するかのように内容はやや薄いです。
その千葉ちゃんも折角メイクにこだわったわりにキャラクターはあまりゴルゴらしくなく、何故かカラテの達人なのはいいとしても、簡単に殴られたり背後に敵が立っていても気づかなかったり、少女に微笑んでみせたりと、ずいぶん隙の多いゴルゴです。
最後は断崖絶壁にロープ一本でぶら下がってヘリコプターのポランスキーを狙撃するアクションシーンで千葉ちゃんの本領発揮。
まあゴルゴだと思わずあくまで70年代東映の、千葉ちゃんの映画だと思って見る分には楽します。
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関連タグ: 千葉真一 東映

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