銀座旋風児

1959年/日活/野村博志監督
出演/小林旭、浅丘ルリ子、青山恭二、稲垣美穂子、白木マリ、南風夕子、西村晃、芦田伸介、宍戸錠 ほか
物語。二階堂卓也(小林旭)は銀座で事務所を営む装飾デザイナー。王徳宝(芦田伸介)と言う謎の中国人が大量のダイヤを売りさばいてキャバレー建設資金にしているのを疑問に思い、香港に発った王の後を追う。そこで王を拳銃で狙った村越明子(浅丘ルリ子)と出会った卓也は、王が堀田という日本人で、戦時中国民から献納されたダイヤを奪ったことを知る。明子の父はその罪を擦り付けられ銃殺されてしまったのだ。明子を連れて帰国した卓也は、王一味に対する挑戦を開始する・・・。

タイトルは旋風児と書いて「マイトガイ」と読みます。
これは今見るとかなり恥しいですぞ。アキラ扮する主人公は常に蝶ネクタイ姿で若いのにパイプを離さないキザな男。「銀座旋風児」(こちらは何故か「せんぷうじ」)または「銀座退屈男」の異名をとり、街を歩けば女の子がキャーキャー言いながら集まってくるし、外国から日本に帰ればこれまた空港に女の子がわんさか押し寄せるモテモテ男。いかに二枚目とは言え民間人が何故そんなスター並に人気があるのかよくわかりませんが、まあ、「アキラだから」としか言いようがありませんね。
しかし本人は女に興味がなく、装飾デザイナーのくせに何故か探偵の真似事に熱中し、誰から頼まれもしない事件を勝手にほじくり出して騒動を広げて行きます。今も昔も「退屈男」のやることはお節介と相場が決まっているんでしょうか。
途中で付け髭、カツラで多羅尾伴内張りの安っぽい変装したりするんですが、これが全く何の意味もない。
最後は追い詰められたアキラが一旦はピンチに陥るお決まりのパターンがあった後で、敵のキャバレーに乗り込んでドンパチやっているところへ遅ればせに警察がやって来て一件落着。
「渡り鳥シリーズ」の都会版と言う狙いなんだそうですけど、ちょっとドン臭いところのあるアキラに洗練された都会の探偵役はあんまり合ってませんね。ルリ子、ジョーと言った共演者も「渡り鳥シリーズ」と同じ面子ですが、ルリ子は事件関係者の1人に過ぎず、ジョーもアキラの下で働いているただの情報屋なので印象が薄いです。サスペンスアクションに必要な演出のテンポに欠けるのも凡作の度合いを高めています。
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