大映俳優列伝(14)八代順子

1972年用の大映カレンダーが実在している。言うまでもなく大映はその前年暮に倒産したが、カレンダーはそれ以前に完成していたのだ。実際に配布されたのか不明だが、ネットオークションなどには時々出品されている(画像はネットで拾ったものである)
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表紙が関根恵子で、各月には京マチ子、勝新太郎、若尾文子、江波杏子、安田道代、峰岸隆之介、渥美マリ、八並映子ら新旧のスターが登場している。
更に前年つまり1971年用のカレンダーと比較すると、松方弘樹と南美川洋子が消えて新たに篠田三郎と松坂慶子が加わっている。この二人が72年期待の星だったのだろう。ただし八代順子、熱田洋子と4人一組の写真である(手前のビキニ姿が松坂と熱田、後ろに立っているのが八代と篠田)。
水着姿なので当然夏頃に撮影したのだろうし、熱田は大映京都の女優で4人が共演した作品がないことからもカレンダー用の特写であったことが窺える。
で、前ふりが長かったが取り上げるのは篠田と松坂ではなく八代と熱田のほうである。まず今回は八代順子である。

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八代順子は第19期ニューフェイスとして入社し、1968年3月の「ガメラ対宇宙怪獣バイラス」で同期の渥美マリ、八重垣路子とともにボーイスカウトの指導員役でデビューしている。この中でヒロイン格なのは主人公の少年の姉役の八重垣で、何故か黒縁のメガネをかけている八代は一番地味な存在である。
尤も八重垣はこの後「セックスチェック 第二の性」「不信のとき」「女賭博師 尼寺開帳」の3本に端役で出たのみで年内に姿を消す。
残った八代と渥美は68年後半から翌69年にかけて南美川洋子、水木正子、津山由起子とともに「ある女子高校医の記録」シリーズなどに出演してハレンチ路線の「5人娘」として売り出される。ただしここでも主演格は南美川や渥美で八代はその仲間の一人と言うことが多かった。
やがて渥美がピンの主役で独り立ちし、水木と津山が消え、さらに南美川も干されて八代だけ残ったが、「相手変われど」の言葉どおり後輩の八並映子や遥か年下の関根恵子の主演作で相変わらず友人役を演じた。
その傍らで70年3月「ガメラ対大魔獣ジャイガー」に1期後輩の炎三四郎(速水亮)の恋人役で出演している。5人娘の中で唯一ガメラシリーズに2度出演しヒロインも演じたことで、結果的には他の4人より長く記憶されることになった。
大映最後の出演作は八並主演の「すっぽん番長」(71年1月)だったが、それと前後して71年からはテレビドラマに出演している。平日の昼帯ドラマに立て続けに出演しているのだが、当時の大映は製作本数が激減していたからテレビに回ったのだろう。昼ドラに出たのも、大映テレビ室の制作だったからである。
昼ドラ2作目の「女の時がほしいの」(TBS)ではおそらく唯一の主演をしている。しかしその間に大映が倒産し、72年から本格的にテレビへ活動の場を移した後は「特別機動捜査隊」「キイハンター」「水戸黄門」などにゲスト出演している。一方で「ウルトラマンA」や「イナズマンF」などの特撮物にも出演し、「仮面ライダーX」では主演の速水亮と"再会"している。
1976年に結婚により引退した模様で、最後の出演作は「カゲスター」12話(76年6月28日放送)だった。
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