大映俳優列伝(15)熱田洋子

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八代順子とともに大映カレンダーに登場していた熱田洋子はよくわからない女優である。実はカレンダーに起用されたのは幻となった72年だけではなく、前年からである。2年連続で大映の顔の一人として抜擢されているのだから既にスターと言っていいはずだが、それに見合った活躍がなかったのだ。
詳しいプロフィールは不明だが1969年末の「秘録怪猫伝」が初クレジット作のようだから、たぶん大映京都6期の伊吹新吾(伊吹剛)と同期だろう。なお京都6期は東京のニューフェイス20期に相当するので八並映子や速水亮とも同期になる。
翌70年3月、「透明剣士」で主役の酒井修の恋人役に抜擢される。この映画は八代順子が出演した「ガメラ対大魔獣ジャイガー」の併映作であった。「新人」の注釈が付いているのでこれが公式デビュー作ということになるようである。
この年はその後3本の映画に出演しているが主役は1度もなく、「ママいつまでも生きてね」と言う難病物で主人公の少年の姉役が目立つぐらいであとの2本は端役である。にもかかわらず71年用のカレンダーに早くも川崎あかねや八代順子らと並んで起用されている。
ところがその後1年近く出演作がない。テレビドラマに出演していた様子もなく、大映の製作本数が減っていたとは言え期待の新人を遊ばせておくのは解せない話である。
漸く71年10月になって「若き日の講道館」と言う柔道映画に出演している。主演は岩下志麻の実弟・岩下亮で、熱田洋子はその相手役だ。この年の出演作はそれ1本だけだったが、またしてもカレンダーには2年連続で登場しているのである。人材がいなかったと言えばそれまでだが、結局、殆ど活躍しないうちに大映は倒産してしまう。
倒産後は他の俳優と同様にテレビに移ったらしく、72年4月から森田健作主演の学園青春ドラマ「青春をつっ走れ」(松竹製作、フジテレビ)に1話からレギュラー出演している。役柄は森田のクラスの優等生で、郷ひろみの姉の役である(郷ひろみは歌手デビュー前だった)。ところが何故か5話で突然降板してしまうのだ。後任に代役が立てられたことからも明らかなように物語上の設定ではなく本人の都合であろう。その後の出演作も見当たらず、幻の72年大映カレンダーのごとく彼女も芸能界から消えてしまうのである。
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