大映俳優列伝(42)藤山浩二

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前回の守田学同様に藤山浩二も80年代まで活動していたにも関わらず79年の『日本映画俳優全集』に収録されていない。
1929年(昭和4年)生まれ。大映入りの経緯は不明だが、映画データベース上で確認できる出演記録は57年3月の「女の肌」が最古である。その頃の芸名は藤山浩一だった。当時27歳なのでこれが最初の出演だったとすると随分遅いデビューである。
以後10年余りで100本近い作品に出演している。「巨人と玩具」(58年)では主役の川口浩とは親友でライバル関係にある宣伝部員を演じ準主役級で出演したこともある。
60年の「轢き逃げ族」から藤山浩二に改名しているが、理由は不明である。「続悪名」(61年)では勝新太郎の朝吉と縄張りを争う新世界のカポネ役を演じている。見るからに悪役向きの面構えで時代劇・現代劇をまたにかけて出演し、田宮二郎の「犬」シリーズではギャング役で常連だった。
ガメラシリーズにも4本出演し、中でも「大怪獣決闘ガメラ対バルゴン」(66年)で演じた血も涙もない極悪人・小野寺は強烈である。尤もこの印象が強いのでいつも悪役だったように思いがちだが、ほかの3本ではむしろ善人役なのである。「大怪獣ガメラ」(65年)では俊夫少年を救うコンビナート主任、「ガメラ対宇宙怪獣バイラス」(68年)では自衛隊司令官、そして最後の「ガメラ対深海怪獣ジグラ」(71年)ではヘレンちゃんの優しいパパ、しかも外国人の役だった。長崎の出身なので本人もよく外国の血が入っていると言って笑っていたそうだが本当かどうかはわからない。
68年末頃におそらくフリーになったのだろう、以後大映にはその「ガメラ対ジグラ」を含め倒産までに4本しか出演していない。69年からは東映が主舞台となり、高倉健の「網走番外地シリーズ」や「昭和残侠伝シリーズ」など50本前後のやくざ映画に出演している。
テレビでも悪役を演じ「キイハンター」(TBS)「大江戸捜査網」(東京12チャンネル)などに出演。特に「プレイガール」(東京12チャンネル)にはセミレギュラーの如く頻繁にゲスト出演している。
1983年1月の「右門捕物帖」9話(日本テレビ)を最後に出演記録はなく、以後の消息は分からない。

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