大映俳優列伝(59)竹村洋介、森矢雄二

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なるべくメジャーではない大映の俳優を取り上げたいと思っているのだが、プロフィールが不明な脇役俳優のことは、何か取っ掛かりがないと書くのが難しい。田中三津子の回で「これからのセックス 三つの性」(1964年)と言う映画に触れたので、その繋がりで今回は竹村洋介と森矢雄二を無理矢理押し込んでみる。
以前も触れたように「これからのセックス 三つの性」はベストセラーになった家庭の性の啓蒙書『性生活の知恵』で知られる謝国権の原作によるものだが、実はその「性生活の知恵」も大映で61年に映画化されている。
こちらは五話形式のオムニバス物で、主演は第1話が竹村南海児と三浦友子、第2話が花野富夫と奈良ひろみ、第3話が森矢雄二と園敦子、第4話が入江洋佑と藤江津子、第5話が夏木章と有島圭子、と言う組み合わせで、普段は脇役の俳優ばかりである。
この第1話主演の竹村南海児と言うのが竹村洋介の前名である(下の名前は「なみじ」と読むのだろうか)。60年からの2年間は竹村南海児の名で出演しているが、「性生活の知恵」以外は殆ど端役である。62年から洋介に変え、「黒の試走車」(62年)「背広の忍者」(63年)「黒の切り札」(64年)など田宮二郎のサスペンス物に多く出演しているが、やはり端役である。64年、久しぶりの大役がまたしても謝国権原作のオムニバス物「これからのセックス 三つの性」第3話への主演だったのである。
尤も、真に大役と呼べるのは「白い巨塔」(66年)の柳原弘役だけだろう。後に何度もテレビ化されているので知っている人が多いと思うが、田宮演じる主人公・財前教授の誤診事件の鍵を握る登場人物である。原作の前半のみで終わっている映画版ではそれほど比重が大きくないのだが、重要な役柄であることに変わりない。
しかしこれで格が上がると言うこともなく、翌67年「兵隊やくざ 俺にまかせろ」を最後に姿を消してしまうのである。ちょっと小太りの、気弱で真面目そうな面立ちが個性とも言えない特徴だった。
なお77年に東映の「惑星大戦争」やTV「新幹線公安官」に出演した同名の俳優がいるが、別人のようである。

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「性生活の知恵」第3話に主演したのが森矢雄二である。大映は縁故入社が多かったが、彼も大映技術部長の息子だったと言う。1959年から70年まで70本前後出演しているが、やはり「性生活の知恵」以外は殆ど端役である。ひ弱そうな外見で、「妻は告白する」(61年)「痴人の愛」(67年)などで主人公の同僚社員の役が多い。目立つ役と言えば「兵隊やくざ」(65年)で軍隊を脱走して自殺する初年兵、「陸軍中野学校」「陸軍中野学校雲一号指令」(66年)の2作で演じた中野学校生ぐらいだろうか。
あと「ガメラシリーズ」に登場するアナウンサー役は全て森矢が演じている。特別に滑舌がいいわけではないので何故だかわからないが、「にせ刑事」(67年)でもアナウンサー役だった。
映画出演は70年の「でんきくらげ 可愛い悪魔」が最後だが、テレビ室制作のドラマ「ザ・ガードマン」(TBS)には71年までゲスト出演している。その後も74年に大映テレビの「白い牙」18話(日本テレビ)にゲスト出演歴があるので俳優を続けていたのだろうが、いつ辞めたのかわからない。

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