荒野の素浪人 第2話「奪回 佐渡無宿人」

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1972年1月4日~1973年3月27日(第1シリーズ)
1974年1月1日~9月24日(第2シリーズ)
NET、三船プロ

1960年代に「4大スター」と言われた三船敏郎、勝新太郎、中村錦之助(萬屋錦之介)、石原裕次郎は独立プロを起こして自ら映画製作に乗り出したものの、凋落著しい日本映画はこの4人のネームバリューを以てしても如何ともしがたく、70年代に入るとそれぞれテレビに活路を求めて行きます。中でも制作プロダクションとして最も旺盛な活動量を誇ったのは三船プロ。スター・プロの中では唯一自前の撮影所を備えて数多くのテレビ映画を制作しましたが、その代表作が三船御大の主演した素浪人シリーズ。

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かつて黒澤明監督で演じた「椿三十郎」より3倍強い浪人・峠九十郎が行く先々にのさばる悪人どもを叩っ斬る痛快娯楽時代劇で、見所は勿論三船御大の豪快な殺陣さばき。
ほかのレギュラーは短銃の使い手「五連発の旦那」こと鮎香之助(大出俊)と女好きで死んだふりが得意なすっぽんの次郎吉(坂上二郎)。九十郎と2人は付かず離れずの関係で毎回別れるのにいつの間にかまた一緒になって行動を共にするのがお決まりのパターン。更にセミレギュラーで女渡世人のからっ風のお文(梶芽衣子)が時々加わります。

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三船御大は「三十郎」の頃の飄逸さは既になく、変に重々しい大物振りが少し鼻を衝きますが、後年の「素浪人罷り通る」に比べればまだ口数は多いし武骨さが醸し出すユーモアが愛嬌にもなっています。

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大出俊扮する香之助は一見キザな色男だが実は取り潰されたさる藩の元嫡男。短銃、マフラー姿のモチーフは「用心棒」で仲代達矢が演じた卯之助でしょうか。
二郎さんはこれが俳優として最初の本格的な出演で、以後三船プロ作品の常連になります。

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九十郎を親の仇と狙っている、と言いつつ実は結構甘えているお文w梶さんは女囚さそりのクールなイメージとは全く違う可愛らしさが魅力ですが出演回が少ないのが残念。

第2話は吉井藩主の老中松平伊豆守に藩を取り潰された恨みを持つ浪人たち(藤木悠、浜田晃ら)がやくざを装って佐渡送りの囚人たち(大泉滉ら)を奪い、吉井藩内の鉄砲村に立て籠もる。次郎吉(坂上二郎)は藩士(島田順司)を通じて吉井藩に九十郎(三船敏郎)を売り込み、九十郎の名を知る家老(宮口精二)も助力を依頼するが九十郎は断る。だが鉄砲村に香之助(大出俊)がいるのを知った九十郎は次郎吉、お文(梶芽衣子)とともに村に乗り込む…と言うお話。

鉄砲村に立て籠もった10数人を攻めるのには10倍の人数が必要なので近隣他藩に援軍を仰がねばならず、それによって吉井藩の面目を失墜させ藩主を老中から失脚に追い込むのが浪人たちの目的。村を巡る攻防戦の設定がちょっと「七人の侍」を連想させますし、「七人の侍」では立て籠もり側だった三船と宮口が逆に攻める側なのも興味深いのですが、この場合は九十郎の超人的活躍で一方的に終結します。

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とぼけた三枚目役の多かった藤木悠が復讐を目論む浪人たちの非情なリーダー役。

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「七人の侍」以来三船御大とは古い馴染の宮口精二と、この頃はまだ二枚目だった島田順司。

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でも一番の見所は1話目では顔見世のみだった梶さんのお文が最後まで出ていることで、足をくじいて九十郎におんぶされる姿が可愛いw
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関連タグ: 荒野の素浪人 三船敏郎 梶芽衣子

テーマ:時代劇 - ジャンル:テレビ・ラジオ

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